2025年10月18日土曜日

靴箱から見えること~細かい校長でごめんなさい

 学芸会特別日課がはじまり、子どもたちの気持ちも少し、ふわふわする期間です。

毎朝、子どもたちを玄関で出迎えているのですが、履いてきた靴を靴箱にしまう際に投げるように入れる子どもがいます。もちろん、靴箱の中で、左右の靴が乱れています。

「靴があっち、こっちを向いてるよ」声を子どもにかけてみます。

ニヤッとして、靴をそろえて入れなおします。こういうところが西小の子のいいところです。私とその子のやり取りを見ていた別のは、自分の靴だけでなく、友達の靴も整え始めます。こういうところも西小の子のいいところです。あっという間に整頓された靴箱になります。私は、それを見て、「気持ちがいいね」と独り言。

次の日も子どもたちを出迎えます。昨日、投げるように靴を靴箱に入れた子が靴をきれいに並べて私の前に来ます。「靴箱大臣、ありがとうございます。」私が声を掛けます。その子は、うなずいて教室に向かいます。

それから、1週間、靴箱は靴箱大臣のおかげで、毎日、きれいです。

週が明け、月曜日。いつも通り、子どもたちを玄関で出迎えます。先週のことはすっかり忘れたのか、靴は、投げるように靴箱に。習慣にするには、期間が短いのです。

次の日、靴箱大臣が靴をしまう前に声を掛けます。「今週の靴箱は、どうですか?」靴箱大臣は、あっ!という顔をして、丁寧に靴をしまいます。

それから、この週も靴はきれいにしまわれました。

子どもは、一回行ってもできません。しばらくできてもできなくなります。習慣化には時間がかかるのです。だから、学校では、定期的に声をかけます。

靴箱がきれいな学校っていい学校な感じがしませんか

2025年9月9日火曜日

自己肯定感が高まる授業

 自己肯定感というキーワード,今の学校教育では,重要なものです。

「自分が好き」というと,微妙な感じですが,「自分を受け入れる気持ち」といえば,何となくイメージできるでしょうか。

自己肯定感が重要なのは,その逆を考えると理解できます。「自分はダメだ」とか「自分は何もできない」とか,自分に対してマイナスなイメージでいると,前向きになれず,ひねくれて,他人に当たるようになってしまいます。かといって,「自分は何でもできる」「自分が正しい」と思わせるような育て方をしても自己肯定感は育ちません。

では,自己肯定感「自分を受け入れる気持ち」を育てるには,どうしたらいいか。

今日,2年生が道徳の時間に,友だちのいいところを付箋に書いて(言語化して),知らせる活動をしていました。自己肯定感を高める1番の方法は,友だちに認められることだといわれています。大人じゃ効果が少し薄いそうです。大人は時として,わざとらしいからです。友だちは,時として言われたくないことを言ってしまったりします。そんな友だちに認められるからこそ,自分もいいところがあるなあと自分を受け入れることができるようになるのだそうです。

「ほめて育てる」なんて,よく言いますが,ほめてはいけないところではめてしまうと自信過剰で打たれ弱い子になってしまいます。

そう考えると学校は,自己肯定感を高める絶好の場所です。友だちとけんかしてしまうことがあるからこそ,友だちに認められると嬉しいという,何とも不思議な場所が学校です。

2025年9月8日月曜日

作文は,どうして書くの?(書かされるの?)

 9月8日の全校朝会は,高学年の作文発表でした。

宿泊学習の思い出を作文に書いて発表しました。


発表会の最後に私(校長)からの一言コーナーがあり,以下のような話をしました。

「みなさんは,どうして,作文を書くか知っていますか?」

子ども達の反応は,・・・首を横に傾ける・・・感じ。

「5・6年生の作文を聞いていた皆さんは,宿泊学習の様子が分かりましたか?」

と1~4年生に聞いてみると,子ども達の反応は,首を縦に振ります。

「作文を書く理由は,宿泊学習で自分がどんな行動をし,何を考え,何を学んだかを整理するために書くんだよ。」

と簡単に説明しました。

実は,学指導要領という学校で行ういわゆる勉強のすべてが示された文書に作文(「書くこと」)について,以下のことが指導事項として示されています。

〇題材の設定,情報の収集,内容の検討

〇構成の検討

〇考えの形成,記述

〇推敲

〇共有

今日の宿泊学習の作文でいうと

〇題材の設定,情報の収集,内容の検討→宿泊学習について,記憶を呼び覚まし,友だちと話したりしながら学習内容を思い出し,作文にできそうなことを見つける

〇構成の検討→書き方や各順番を考える

〇考えの形成,記述→出来事などから自分がどう考えたか,何を思ったか,今どう思っているか考えているかなどを言語化し,記述する。

〇推敲→書いた文章を読み返し,間違いなどがないか確かめて書き直す。

〇共有→学級で読み合ったり,今日みたいに全校朝会で発表したりする。

考えを整理したり,友だちと共有したりするためには,出来事や考えを言語化することが必要です。そのために,出来事や考えを書いて言語化する練習をしています。だから,小学校で作文を書かせるのです!

2025年8月29日金曜日

夏休み作品展の見方

 9月5日(金)まで夏休み作品展を開催中です。ぜひ,お越し下さい。



夏休み作品展の見方をご紹介します。

子どもの作品を見る視点が3つあります。

1 「上手」「きれい」という視点 →知識及び技能

2 「工夫している」「よく考えた」という視点 →思考力,判断力,表現力等

3 「粘り強く取り組んだ」「計画的に取り組んだ」という視点 →学びに向かう力等

3つの視点でみると夏休みの子どものがんばりが見えてきます。

この3つの視点は,今,学校で育てたい資質能力です。

夏休みの作品を通して,一人一人のよさを感じませんか。

2025年8月1日金曜日

2025.7.24 ブックフェスティバル開催!

 子どもたちに本をもっと好きになってもらおうと,北海道立図書館から日本図書館協会認定司書をお招きし,ブックフェスティバルを開催しました。

ブックフェスティバルは,読み聞かせボランティアの方と本校教員による読み聞かせからスタート!

読み聞かせボランティアの方は,「大きな大きな木」を読み聞かせ


先生の読み聞かせは,自身が小学生の時の思い出の本「うそつき大会」


読み聞かせを聞いて,本に興味をもったところで,体育館へ移動。
520冊の本から,2冊までの本を選びます。


選んだ本は,夏休みの読書に貸し出し。子どもたちには,夏休み中に本の楽しさを味わってほしいです。
そして,今回は,特別に仕掛け絵本も大量展示。体育館までの廊下は,約100冊のいろいろな仕掛け絵本でいっぱい。ワクワクしてページをめくっていました。


そして,音楽室には,「おはなしめいろ」三匹のこぶたのお話しになるよう,言葉の迷路を進みます。こんな本?見たことないです。

「たくさんの本があってワクワクした」子どもたちからの感想です。
この機会に,少しでも本が好きになってほしいです。

ちなみに,本を読むことで,以下のような「いいこと」があります。

1. 想像力が豊かになる

本を読むと、登場人物の気持ちを想像したり、物語の舞台を頭の中に思い描いたりします。この想像力は、読書以外でも、新しいアイデアを考えたり、人の気持ちを理解したりするときに役立ちます。

2. 言葉の力が身につく

たくさんの本を読むことで、知らない言葉や表現に出会います。そうすると、自然と語彙が増え、自分の考えを相手にわかりやすく伝えられるようになります。

3. 新しい世界を知ることができる

本には、宇宙や歴史、動物や植物のことなど、色々な知識が詰まっています。読書を通して、普段の生活では触れることのない、新しい世界や出来事について学ぶことができます。




2025年7月23日水曜日

Med-Edu授業~なんでダメなの!?キケンなドラッグ

 7月22日,5・6年生を対象にMed-Eduが授業を行いました。

Med-Eduとは,旭川医科大学の学生の団体で「Medical Education」から名付けられた団体です。このMed-Edu,小中高生に健康教育を行うことで地域貢献するという理念の下,小・中学校に出向いて保健の授業を行っています。


今回の授業は,「ドラッグ」について。授業は,ドラッグに関する正しい知識やドラッグが危険な理由を理解する活動を通して,「児童が自分で考えてドラッグには手を出さないと決められるようにする」をゴールとして行われました。

1 ドラッグとは何か。プレゼンテーションで知識を身につけます。


2 知識を基にグループワーク。知り合いからドラッグを誘われたらどうするか?をテーマに話し合います。


3 グループで話し合ったことをロールプレイで演じてみます。うまく断ることができました。

4 学んだことを振り返って,学習を終えました。

Med-Eduの体験的な学習を通して,子ども達は,ドラッグの怖さを知ることができました。

実は,このMed-Edu,10年近く,西興部小を訪問し,授業をしてくれています。今年のMed-Eduメンバーに西興部出身の学生がいたことは,大変,うれしいことです。外部人材を活用した授業は,専門的な知識を教えてもらうことも目的の一つですが,様々な職種,年齢などの人々と関わることも大切な目的です。西興部出身の学生が,小中学生のときにMed-Eduの授業を受けて,医療の道に進もうと思ったかはわかりませんが,先輩が医療の道をめざしてがんばっている姿が,本校の子ども達にとって大きな刺激になってくれればいいなあと思います。

Med-Eduの皆さんのこれからの益々の活躍を期待しています!





2025年7月18日金曜日

宿泊体験学習13

ボッチャ体験
2チームに分かれ、対戦形式で楽しみました。
子どもたちは回を重ねるたびに投げ方が上手になり接戦となりました。
これをもちまして、体験活動は終了となります。
閉会式後、帰校します。

宿泊体験学習12

朝から暑い館内でも元気に活動する5・6年生。

2日目最初のプログラムは、 涼しいお部屋で缶バッチ作製。

事前に準備してきた写真やイラストを缶バッチ・マグネットにしました!

中には呪文(?)を缶バッチにする児童も。



いつか缶バッチ・マグネットを見た時に
この1泊2日の出来事を思い出せる一つになればいいですね。

次のボッチャ体験まで30分のフリータイム。
アイスを食べたり、オセロをしたり、イージーローラーをしたり。
熱中症対策をしながら、元気に楽しんでいます!


宿泊体験学習 11

おはようございます。

昨晩はみんなぐっすりと眠りました。

朝食をしっかりと食べ、準備バッチリです。

2025年7月17日木曜日

宿泊体験学習⑩

 楽しみにしていたボンファイヤー!

5年ぶりの火の神も登場し、大盛り上がり。

日常とは異なる場所で今日の1日の思い出を語り合い、

最後は「ひげダンス」を踊って、新たな思い出を作りました!





さて、お風呂に入り、デザートも堪能したところで

今日は消灯です。(ボンファイヤーから眠い子が数名)


明日は全員元気で帰るよう、ぐっすり眠りましょう。

おやすみなさい。

靴箱から見えること~細かい校長でごめんなさい

 学芸会特別日課がはじまり、子どもたちの気持ちも少し、ふわふわする期間です。 毎朝、子どもたちを玄関で出迎えているのですが、履いてきた靴を靴箱にしまう際に投げるように入れる子どもがいます。もちろん、靴箱の中で、左右の靴が乱れています。 「靴があっち、こっちを向いてるよ」声を子ども...