2025年12月4日木曜日

シャッフル授業!担任以外が授業をすると子どもも担任もいいことがありました~西小マウンテン2025

 1年生教室に2年生担任。

2年生教室に3・4年生担任。

3・4年生教室に5・6年生担任

5・6年生教室に1年生担任。


シャッフル授業は、指導者を入れ替えて授業を行う試みです。

子どもたちにとっては、多様な学びの体験。

教師にとっては、全員ですべての子どもを育てることの意識強化。学びの系統性を確認。自立した学び手を育てることへのイメージ化。隠れたカリキュラムを意識。

といった、ねらいがあります。

本校のように複式学級がある学校のメリットは、授業中に先生がつきっきりで指導できないこと。それは、すなわち、自立した学び手を育てる機会が充実していることです。

シャッフル授業を通して、各担任は、自分の受け持つ学年で、何をしなければならないか実感した取り組みでした。

丁寧さを目指して、キレイグランプリ開催中!~西小マウンテン2025

「荒れている学級は、教室が汚い。」私が、若いころに先輩教師に言われた言葉です。

これを学校に置き換えると「荒れている学校は、校舎内が汚い。」

うちの学校は、どうでしょうか。

汚くならないよう、子どもたちの清掃活動を行うことはもちろん、校務補さんも掃除をし、事務職員も整理整頓しています。もちろん、各教室では、子どもが帰ってから、机を並べたり、物の整理をしたりしています。

そこで!子どもたちにきれいであることは、気持ちいいこと。丁寧であることは思いやりでもあることを感じてもらうため、養護教諭が保健室前に↓を掲示しました。


この取り組みで物を丁寧に扱う子が増えたことは、言うまでもありません。

さらによりよい学校を目指して~西小マウンテン2025

 前期学校評価、アンケートを受け、昨年度末と比較して、評価が向上しなかった項目を基に、後期の重点を決め、教職員で具体的な方策を考えて、改善に向けた作戦を開始しました。

今回、重点として取り上げた項目は、次の4つ。

1 子どもの活動に対する「主体性」

2 「読書習慣」の定着

3 安心して学校生活を過ごすための「いじめ防止」

4 安全に学校生活を過ごすための「安全指導」

それぞれの項目に対して、現在、学校で取り組んでいることを四角囲いで示し、各担当分掌(担当部)でワクワクする取り組みを考えました。


実践しましたら、随時、ブログでお知らせいたします。





2025年11月27日木曜日

ほかほかタイム~栄養教諭による食育授業

本校の栄養教諭は、なかなか大したものです。校務分掌(いわゆる業務分担)が児童会活動(児童会・委員会活動、全校朝会、全校活動)と給食栄養(給食指導、食に関する指導)です。児童会活動を仕切る栄養教諭は、なかなかいないのでは、と思いつつ、今回は、食に関する指導についてです。

毎月1回、朝の活動時間に食に関する指導「ほかほかタイム」を実施しています。この日は、魚がテーマの食育です。みなさんは、魚の年齢は、何を見たらわかるか知っていますか。私は、全然知りませんでした。驚きです。また、日本で一番食べられている魚は、ご存じでしょうか。最近、釣れないんだよな~と私が感じている魚です。クイズで魚に対する興味を持たせ、食への意識を高めていました。また、クイズのあとには、「焼き魚の呪い」という絵本を読み聞かせ。魚が食べたくなる15分間でした。




ちなみに、魚の年齢は、うろこを見るとわかるそうです。また、日本で一番食べられている魚は、鮭。焼き魚の呪いは、児童端末のYomokka!から読むことができます。 

学校教育指導~先生も学び続けているのです

 久しぶりの投稿です。今回は、先生も学び続けているという話です。

学校には、年に数回、西興部村教育委員会事務局の皆さんや教育委員さん、オホーツク教育局から義務教育指導官や学校教育指導班指導主事が来校する機会があります。来校時には、学校での授業の様子や教育活動の状況、子どもたちの様子などを観てもらい、指導、助言をもらいます。学校の中だけでは、見えない成果や課題をさまざまな視点から観ていただき、よりよい教育活動を推進するアドバスをしてもらいます。

今回は、西興部村教育委員会、オホーツク教育局指導主事をお招きし、中学校と合同で、学校教育指導を受けました。今回は、子どもたちの学び環境をどう構築するかについて、5・6年生の授業参観を通して、教材研究から授業づくり、複式の授業実践をどう中学校の授業につなげるかなどについて研修を深めました。中学校の先生方を交えた協議では、教科の専門的な意見が聞けたり、複式授業のよさを再確認できたりしました。

複式のよさは、学び方を学ぶことができることです。先生が教える授業から子どもが学ぶ授業へと授業も変化しています。子どもたちが大人になるころには、教科書に書いていることがあまり使えない時代がくるかもしれません。そんな時代に備えて、自分自身をアップデートできる子どもたちを育てたいと考えています。そして、そんな子どもたちを育てるために、教職員も学びつづけているのです。

2025年10月22日水曜日

中学校の先生が小学生に教えるよさ~いわゆる小中連携の話

 小学校の先生は広く浅く、中学校の先生の狭く深く

子どもたちにとっては専門家に習うことはとてもよい経験になります。特に音楽や図工、体育などの技能教科は、専門家ならではの指導が魅力です。そして、専門家だけに、ほめれもらえるとさらにやる気になります。

本校にも西中の音楽の先生をお招きしました。

学芸会の合唱指導です。子どもたちの歌声は、当日聞いていただいた通りです。


学芸会当日1週間前の練習です。子どもたちは、歌詞を覚え、声も出るようになってから、さらに上を目指します。

さあ、音楽の専門家、中学校の先生の登場です。


1回、歌ってみてください。


中学校の先生に促され、歌ってみます。

私からすると、気持ちが歌に乗り、聞いていて気持ちいい歌声です。

高学年男子の声もしっかり聞こえます。


歌い終わったら、専門家からの感想


声が美しいですね。嬉しい気持ちになりました。聴いている人は感動すると思います。

決して、悪いことはいいません。

これから、指導するうえで、子どもの心に言葉を届けるためです。

最初から嫌なことをいう人の指導は、子どもも受けたくないですから。


さあ、さらに良くするために専門家は、こう言いました。


2つのパートに分かれるところの音量を合わせるところを練習しましょう。


2つのパートに分かれるところから声の出し方を確認し、伸ばすことや音量を調整します。そして、この調整が全体を変化させます。この辺が、専門家のすごさです。


専門家の指導を受けてから、子どもの歌声がさらによくなったことは、言うまでもありません。


そして、この練習を受けて、小学校の先生が丁寧に指導することで当日の歌声に仕上がりました。


小中連携のよさでした。






2025年10月18日土曜日

靴箱から見えること~細かい校長でごめんなさい

 学芸会特別日課がはじまり、子どもたちの気持ちも少し、ふわふわする期間です。

毎朝、子どもたちを玄関で出迎えているのですが、履いてきた靴を靴箱にしまう際に投げるように入れる子どもがいます。もちろん、靴箱の中で、左右の靴が乱れています。

「靴があっち、こっちを向いてるよ」声を子どもにかけてみます。

ニヤッとして、靴をそろえて入れなおします。こういうところが西小の子のいいところです。私とその子のやり取りを見ていた別の子は、自分の靴だけでなく、友達の靴も整え始めます。こういうところも西小の子のいいところです。あっという間に整頓された靴箱になります。私は、それを見て、「気持ちがいいね」と独り言。

次の日も子どもたちを出迎えます。昨日、投げるように靴を靴箱に入れた子が靴をきれいに並べて私の前に来ます。「靴箱大臣、ありがとうございます。」私が声を掛けます。その子は、うなずいて教室に向かいます。

それから、1週間、靴箱は靴箱大臣のおかげで、毎日、きれいです。

週が明け、月曜日。いつも通り、子どもたちを玄関で出迎えます。先週のことはすっかり忘れたのか、靴は、投げるように靴箱に。習慣にするには、期間が短いのです。

次の日、靴箱大臣が靴をしまう前に声を掛けます。「今週の靴箱は、どうですか?」靴箱大臣は、あっ!という顔をして、丁寧に靴をしまいます。

それから、この週も靴はきれいにしまわれました。

子どもは、一回言ってもできません。しばらくできてもできなくなります。習慣化には時間がかかるのです。だから、学校では、定期的に声をかけます。

靴箱がきれいな学校っていい学校な感じがしませんか




2025年9月9日火曜日

自己肯定感が高まる授業

 自己肯定感というキーワード,今の学校教育では,重要なものです。

「自分が好き」というと,微妙な感じですが,「自分を受け入れる気持ち」といえば,何となくイメージできるでしょうか。

自己肯定感が重要なのは,その逆を考えると理解できます。「自分はダメだ」とか「自分は何もできない」とか,自分に対してマイナスなイメージでいると,前向きになれず,ひねくれて,他人に当たるようになってしまいます。かといって,「自分は何でもできる」「自分が正しい」と思わせるような育て方をしても自己肯定感は育ちません。

では,自己肯定感「自分を受け入れる気持ち」を育てるには,どうしたらいいか。

今日,2年生が道徳の時間に,友だちのいいところを付箋に書いて(言語化して),知らせる活動をしていました。自己肯定感を高める1番の方法は,友だちに認められることだといわれています。大人じゃ効果が少し薄いそうです。大人は時として,わざとらしいからです。友だちは,時として言われたくないことを言ってしまったりします。そんな友だちに認められるからこそ,自分もいいところがあるなあと自分を受け入れることができるようになるのだそうです。

「ほめて育てる」なんて,よく言いますが,ほめてはいけないところではめてしまうと自信過剰で打たれ弱い子になってしまいます。

そう考えると学校は,自己肯定感を高める絶好の場所です。友だちとけんかしてしまうことがあるからこそ,友だちに認められると嬉しいという,何とも不思議な場所が学校です。

2025年9月8日月曜日

作文は,どうして書くの?(書かされるの?)

 9月8日の全校朝会は,高学年の作文発表でした。

宿泊学習の思い出を作文に書いて発表しました。


発表会の最後に私(校長)からの一言コーナーがあり,以下のような話をしました。

「みなさんは,どうして,作文を書くか知っていますか?」

子ども達の反応は,・・・首を横に傾ける・・・感じ。

「5・6年生の作文を聞いていた皆さんは,宿泊学習の様子が分かりましたか?」

と1~4年生に聞いてみると,子ども達の反応は,首を縦に振ります。

「作文を書く理由は,宿泊学習で自分がどんな行動をし,何を考え,何を学んだかを整理するために書くんだよ。」

と簡単に説明しました。

実は,学指導要領という学校で行ういわゆる勉強のすべてが示された文書に作文(「書くこと」)について,以下のことが指導事項として示されています。

〇題材の設定,情報の収集,内容の検討

〇構成の検討

〇考えの形成,記述

〇推敲

〇共有

今日の宿泊学習の作文でいうと

〇題材の設定,情報の収集,内容の検討→宿泊学習について,記憶を呼び覚まし,友だちと話したりしながら学習内容を思い出し,作文にできそうなことを見つける

〇構成の検討→書き方や各順番を考える

〇考えの形成,記述→出来事などから自分がどう考えたか,何を思ったか,今どう思っているか考えているかなどを言語化し,記述する。

〇推敲→書いた文章を読み返し,間違いなどがないか確かめて書き直す。

〇共有→学級で読み合ったり,今日みたいに全校朝会で発表したりする。

考えを整理したり,友だちと共有したりするためには,出来事や考えを言語化することが必要です。そのために,出来事や考えを書いて言語化する練習をしています。だから,小学校で作文を書かせるのです!

2025年8月29日金曜日

夏休み作品展の見方

 9月5日(金)まで夏休み作品展を開催中です。ぜひ,お越し下さい。



夏休み作品展の見方をご紹介します。

子どもの作品を見る視点が3つあります。

1 「上手」「きれい」という視点 →知識及び技能

2 「工夫している」「よく考えた」という視点 →思考力,判断力,表現力等

3 「粘り強く取り組んだ」「計画的に取り組んだ」という視点 →学びに向かう力等

3つの視点でみると夏休みの子どものがんばりが見えてきます。

この3つの視点は,今,学校で育てたい資質能力です。

夏休みの作品を通して,一人一人のよさを感じませんか。

シャッフル授業!担任以外が授業をすると子どもも担任もいいことがありました~西小マウンテン2025

 1年生教室に2年生担任。 2年生教室に3・4年生担任。 3・4年生教室に5・6年生担任 5・6年生教室に1年生担任。 シャッフル授業は、指導者を入れ替えて授業を行う試みです。 子どもたちにとっては、多様な学びの体験。 教師にとっては、全員ですべての子どもを育てることの意識強化。...