自己肯定感というキーワード,今の学校教育では,重要なものです。
「自分が好き」というと,微妙な感じですが,「自分を受け入れる気持ち」といえば,何となくイメージできるでしょうか。
自己肯定感が重要なのは,その逆を考えると理解できます。「自分はダメだ」とか「自分は何もできない」とか,自分に対してマイナスなイメージでいると,前向きになれず,ひねくれて,他人に当たるようになってしまいます。かといって,「自分は何でもできる」「自分が正しい」と思わせるような育て方をしても自己肯定感は育ちません。
では,自己肯定感「自分を受け入れる気持ち」を育てるには,どうしたらいいか。
今日,2年生が道徳の時間に,友だちのいいところを付箋に書いて(言語化して),知らせる活動をしていました。自己肯定感を高める1番の方法は,友だちに認められることだといわれています。大人じゃ効果が少し薄いそうです。大人は時として,わざとらしいからです。友だちは,時として言われたくないことを言ってしまったりします。そんな友だちに認められるからこそ,自分もいいところがあるなあと自分を受け入れることができるようになるのだそうです。
「ほめて育てる」なんて,よく言いますが,ほめてはいけないところではめてしまうと自信過剰で打たれ弱い子になってしまいます。
そう考えると学校は,自己肯定感を高める絶好の場所です。友だちとけんかしてしまうことがあるからこそ,友だちに認められると嬉しいという,何とも不思議な場所が学校です。