学芸会特別日課がはじまり、子どもたちの気持ちも少し、ふわふわする期間です。
毎朝、子どもたちを玄関で出迎えているのですが、履いてきた靴を靴箱にしまう際に投げるように入れる子どもがいます。もちろん、靴箱の中で、左右の靴が乱れています。
「靴があっち、こっちを向いてるよ」声を子どもにかけてみます。
ニヤッとして、靴をそろえて入れなおします。こういうところが西小の子のいいところです。私とその子のやり取りを見ていた別のは、自分の靴だけでなく、友達の靴も整え始めます。こういうところも西小の子のいいところです。あっという間に整頓された靴箱になります。私は、それを見て、「気持ちがいいね」と独り言。
次の日も子どもたちを出迎えます。昨日、投げるように靴を靴箱に入れた子が靴をきれいに並べて私の前に来ます。「靴箱大臣、ありがとうございます。」私が声を掛けます。その子は、うなずいて教室に向かいます。
それから、1週間、靴箱は靴箱大臣のおかげで、毎日、きれいです。
週が明け、月曜日。いつも通り、子どもたちを玄関で出迎えます。先週のことはすっかり忘れたのか、靴は、投げるように靴箱に。習慣にするには、期間が短いのです。
次の日、靴箱大臣が靴をしまう前に声を掛けます。「今週の靴箱は、どうですか?」靴箱大臣は、あっ!という顔をして、丁寧に靴をしまいます。
それから、この週も靴はきれいにしまわれました。
子どもは、一回行ってもできません。しばらくできてもできなくなります。習慣化には時間がかかるのです。だから、学校では、定期的に声をかけます。
靴箱がきれいな学校っていい学校な感じがしませんか