9月8日の全校朝会は,高学年の作文発表でした。
宿泊学習の思い出を作文に書いて発表しました。
発表会の最後に私(校長)からの一言コーナーがあり,以下のような話をしました。
「みなさんは,どうして,作文を書くか知っていますか?」
子ども達の反応は,・・・首を横に傾ける・・・感じ。
「5・6年生の作文を聞いていた皆さんは,宿泊学習の様子が分かりましたか?」
と1~4年生に聞いてみると,子ども達の反応は,首を縦に振ります。
「作文を書く理由は,宿泊学習で自分がどんな行動をし,何を考え,何を学んだかを整理するために書くんだよ。」
と簡単に説明しました。
実は,学指導要領という学校で行ういわゆる勉強のすべてが示された文書に作文(「書くこと」)について,以下のことが指導事項として示されています。
〇題材の設定,情報の収集,内容の検討
〇構成の検討
〇考えの形成,記述
〇推敲
〇共有
今日の宿泊学習の作文でいうと
〇題材の設定,情報の収集,内容の検討→宿泊学習について,記憶を呼び覚まし,友だちと話したりしながら学習内容を思い出し,作文にできそうなことを見つける
〇構成の検討→書き方や各順番を考える
〇考えの形成,記述→出来事などから自分がどう考えたか,何を思ったか,今どう思っているか考えているかなどを言語化し,記述する。
〇推敲→書いた文章を読み返し,間違いなどがないか確かめて書き直す。
〇共有→学級で読み合ったり,今日みたいに全校朝会で発表したりする。
考えを整理したり,友だちと共有したりするためには,出来事や考えを言語化することが必要です。そのために,出来事や考えを書いて言語化する練習をしています。だから,小学校で作文を書かせるのです!