2025年9月9日火曜日

自己肯定感が高まる授業

 自己肯定感というキーワード,今の学校教育では,重要なものです。

「自分が好き」というと,微妙な感じですが,「自分を受け入れる気持ち」といえば,何となくイメージできるでしょうか。

自己肯定感が重要なのは,その逆を考えると理解できます。「自分はダメだ」とか「自分は何もできない」とか,自分に対してマイナスなイメージでいると,前向きになれず,ひねくれて,他人に当たるようになってしまいます。かといって,「自分は何でもできる」「自分が正しい」と思わせるような育て方をしても自己肯定感は育ちません。

では,自己肯定感「自分を受け入れる気持ち」を育てるには,どうしたらいいか。

今日,2年生が道徳の時間に,友だちのいいところを付箋に書いて(言語化して),知らせる活動をしていました。自己肯定感を高める1番の方法は,友だちに認められることだといわれています。大人じゃ効果が少し薄いそうです。大人は時として,わざとらしいからです。友だちは,時として言われたくないことを言ってしまったりします。そんな友だちに認められるからこそ,自分もいいところがあるなあと自分を受け入れることができるようになるのだそうです。

「ほめて育てる」なんて,よく言いますが,ほめてはいけないところではめてしまうと自信過剰で打たれ弱い子になってしまいます。

そう考えると学校は,自己肯定感を高める絶好の場所です。友だちとけんかしてしまうことがあるからこそ,友だちに認められると嬉しいという,何とも不思議な場所が学校です。

2025年9月8日月曜日

作文は,どうして書くの?(書かされるの?)

 9月8日の全校朝会は,高学年の作文発表でした。

宿泊学習の思い出を作文に書いて発表しました。


発表会の最後に私(校長)からの一言コーナーがあり,以下のような話をしました。

「みなさんは,どうして,作文を書くか知っていますか?」

子ども達の反応は,・・・首を横に傾ける・・・感じ。

「5・6年生の作文を聞いていた皆さんは,宿泊学習の様子が分かりましたか?」

と1~4年生に聞いてみると,子ども達の反応は,首を縦に振ります。

「作文を書く理由は,宿泊学習で自分がどんな行動をし,何を考え,何を学んだかを整理するために書くんだよ。」

と簡単に説明しました。

実は,学指導要領という学校で行ういわゆる勉強のすべてが示された文書に作文(「書くこと」)について,以下のことが指導事項として示されています。

〇題材の設定,情報の収集,内容の検討

〇構成の検討

〇考えの形成,記述

〇推敲

〇共有

今日の宿泊学習の作文でいうと

〇題材の設定,情報の収集,内容の検討→宿泊学習について,記憶を呼び覚まし,友だちと話したりしながら学習内容を思い出し,作文にできそうなことを見つける

〇構成の検討→書き方や各順番を考える

〇考えの形成,記述→出来事などから自分がどう考えたか,何を思ったか,今どう思っているか考えているかなどを言語化し,記述する。

〇推敲→書いた文章を読み返し,間違いなどがないか確かめて書き直す。

〇共有→学級で読み合ったり,今日みたいに全校朝会で発表したりする。

考えを整理したり,友だちと共有したりするためには,出来事や考えを言語化することが必要です。そのために,出来事や考えを書いて言語化する練習をしています。だから,小学校で作文を書かせるのです!

中学校の先生が小学生に教えるよさ~いわゆる小中連携の話

 小学校の先生は広く浅く、 中学校の先生の狭く深く 子どもたちにとっては専門家に習うことはとてもよい経験になります。特に音楽や図工、体育などの技能教科は、専門家ならではの指導が魅力です。そして、専門家だけに、ほめれもらえるとさらにやる気になります。 本校にも西中の音楽の先生をお招...